スーツアクターってご存知ですか?
ウルトラマンや仮面ライダーなどの「なかの人」のことです。
昔は「ぬいぐるみ役者」と呼ばれていて、待遇もいまいちだったとか。
そんなスーツアクターの待遇改善に尽力したのが、歴代ウルトラマンの初代のなかの人、「古谷 敏」さんです。
ウルトラマンの中に入るお仕事、最初は断っていたそう。
しかし古谷敏さんは、おばあさんに「口説かれているうちが花だから」といわれて引き受けることを決心したそうです。
そのかわりに、スーツアクターの今後のために待遇面の条件を出したのだそうです。
インタビューでこんなふうに語っています。
スーツアクターの待遇面についてです。円谷プロはスタートしたばかりで、俳優を使う土台ができてないのはしょうがない。けれど、スーツアクターのぞんざいな扱いはやめてほしいと。着替えの部屋はもちろん、給水用の水、撮影中に体を休める椅子を準備する、そんな風に中に入る人に対して思いやりをもって接してほしいということを伝えました。
https://www.oricon.co.jp/special/52402/
古谷敏さんによるスーツアクターの待遇改善がなければ、歴代のスーツアクターの方々たちもいなかったかもしれませんね。
そんな歴代の「昭和ウルトラマン・スーツアクター」の方々をまとめました。
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平成第1期・第2期ウルトラマン スーツアクター 歴代まとめ
ウルトラマン
1966年(昭和41年)7月17日 – 1967年(昭和42年)4月9日放送。全39話。
スーツアクター:古谷 敏(ふるや びん/さとし)
古谷 敏(ふるや びん/さとし、1943年7月5日 – )さんは、東京都港区西麻布出身の俳優、スーツアクター、株式会社ビンプロモーション元・代表取締役社長。エスプレイング所属。
古谷敏さんは、ウルトラマンの前のテレビ特撮番組『ウルトラQ』で「ケムール人」と「ラゴン」の中のひとにもなっています。
ちなみに、ケムール人とラゴンはこちら。
子どもが泣き叫びそうな風貌です^^;。
ウルトラマンのスーツアクター、当初は本当にやりたくなかったようですね。
「細身で身長が高い役者を探していて、私に白羽の矢が立ったわけですが、メロドラマをやりたかった私にとって青天の霹靂。スーツの中で芝居をするなんて、イヤでイヤで仕方ありませんでした。それでも1回だけならと引き受けましたが、爆破シーンではスーツが猛烈に熱くなるし、水に落ちればスーツの中に水が溜まって溺れそうになる。辞めることばかり考えていました」
2017.02.16 16:00 週刊ポスト
https://www.news-postseven.com/archives/20170216_493066.html
しかし、そのあとの『ウルトラセブン』では、ウルトラ警備隊の「アマギ隊員」に。
ウルトラマンの視聴者からの要望とスーツアクターとしての功績が認められて、顔を出しての登場が叶いました。
さて、その古谷敏さんはこんなかた。
お元気そうです。
ウルトラセブン
1967年(昭和42年)10月1日 – 1968年(昭和43年)9月8日放送。全49話。
スーツアクター:上西弘次(第14・15話を除く)
上西 弘次(うえにし こうじ、1938年11月24日- 没年不詳)は、日本の俳優および殺陣師。長崎県出身。
俳優業のあとは、プロデューサー業に転向。
テレビCMなどを制作。企画会社を設立したそうです。
現在はどうされているかの情報は見当たりませんでした。
ウルトラセブンの出演当時の画像はこちら。
【製作側の秘話】
— 爆勝宣言✨‼️✨カスタード坂口《k長》 (@k92563937) September 29, 2018
上西弘次氏
顔が出ない事に不満を持っていたが
セブンの姿で身障児施設に慰問の際、一人の少年が駆け寄ってきた。後に少年がそれまで歩くことはおろか、立つことさえ出来なかったと聞いてヒーローの影響力の大きさに気付き、以来スーツアクターという仕事への偏見がなくなった pic.twitter.com/T49pb9WL2Q
帰ってきたウルトラマン
1971年(昭和46年)4月2日- 1972年(昭和47年)3月31日放送。全51話。
スーツアクター:菊池英一(のちに「きくち英一」に改名)
きくち 英一(きくち えいいち、1942年8月21日- )は、日本の俳優、スタントマン、殺陣師、司会者。アイティ企画所属。
きくち英一さんはこんなかた。
なんと古谷敏さんとこんな場面も!
ビンさんと英一さん。
— B-Type (@BType08821004) February 11, 2020
レジェンド御二人の変わらなさもスゴいが、
アルティメットルミナスもスゴすぎる!!#古谷敏 #きくち英一 #アルティメットルミナス pic.twitter.com/tb0eb9obw5
ウルトラマンA
1972年(昭和47年)4月7日 – 1973年(昭和48年)3月30日放送。全52話。
スーツアクター:中西正(第1・2話)、武内正治(第3 – 52話)
●中西正さん
中西正さんの情報が見当たりませんでしたが、こんなつぶやきが。
喧嘩屋右近、第1話クレジットに中西正の名前あったんだけど!ウルトラマンエースのスーツアクターの人と同じ方かなぁ?喧嘩屋右近、1992年の放送だから少なくともその頃まではテレビに出てたのかな??? pic.twitter.com/FvIzj5kYVP
— しら☆ (@Sira_yararehero) October 5, 2015
こんな情報もあるので、まだご活躍のようです。
今朝『特別機動捜査隊』666話「女と剣」エンディングに『ウルトラマンエース』着ぐるみを演じた中西正、武内正治両氏のクレジットが。プロフィールは不明だが同じ劇団か事務所だったのだろうか。
— タイラントの逆襲 (@6UgAT2nm7pgtlRc) May 15, 2019
●武内正治さん
武内正治 さんに関しては新聞の記事がありました。
昭和47年4月7日「ウルトラマンA」放送開始日。画像は昭和47年7月23日新潟日報朝刊掲載武内正治(ウルトラマンAのスーツアクター)、昭和47年7月29日夕刊掲載高峰圭二、西日本スポーツ昭和47年8月11日掲載星光子、昭和47年8月18日掲載瑳川哲朗の各インタビュー記事。 #今日は何の日 pic.twitter.com/vNgueNP437
— マカロニマカ男(六法やぶれクンの資料本作成中) (@makaroni1986) April 7, 2019
武内正治さんの格闘に賞賛の声が。
ウルトラマンエースの中の武内正治さんは格闘が上手い。パンチが凄く綺麗。 pic.twitter.com/9PS3YyybSl
— 鮫順(造型) (@tensame) March 27, 2017
やはり、あまり情報がなさそうです。
ウルトラマンレオを演じたのが
— トラノキバ (@kibanoheya) September 27, 2018
二家本辰己さんです。
彼のアレンジした空手風の構え方カッコいいですね
あとウルトラマンAの武内正治さん
タロウの長沢寛さんの
その後の情報や写真もあまりなく
寂しい限りです pic.twitter.com/JMeSm1lZZa
ウルトラマンタロウ
1973年(昭和48年)4月6日 – 1974年(昭和49年)4月5日放送。全53話。
スーツアクター:長沢寛
プロフィールの詳細はわからなかったのですが、情報はありました!
お元気そうです!
インスタから
#ツブコン#円谷ワンフェス
— ゆうた人@僕のふるさとシュテルンビルト (@s_yut) December 15, 2019
うわああああああ
帰ってきたウルトラマン(きくち英一さん)
ウルトラマンタロウ(長沢寛さん)
本物だあ……! pic.twitter.com/SgXSmHyigT
タロウアイの穴が小豆くらいの大きさで、前しか見えないというご説明をされています。#ウルトラマンタロウ #ウルトラマン #タロウ #ウルトラヒーロー #特撮好きと繋がりたい #特撮クラスタさんと繋がりたい #長沢寛 #ワンダーフェスティバル #ワンフェス #円谷プロ pic.twitter.com/Avgeu9M2X0
— osabe taro (@taro_sweetheart) December 15, 2019
なんとスーツを着たままの顔出し写真が!
撮影中の一枚のようですね。
おおお、なんだこの写真!?ネットでたまたま見つけたんだけどどこのだろ?なんかの書籍からかな?長沢さんの顔出し(*^_^*)
— しら☆ (@Sira_yararehero) August 29, 2016
#長沢寛 pic.twitter.com/D7iWDkRGic
ウルトラマンレオ
1974年(昭和49年)4月12日 – 1975年(昭和50年)3月28日放送。全51話
スーツアクター:二家本辰巳、川口和則 (第1話前半)
● 二家本 辰己 さん
二家本 辰己(にかもと たつみ、1953年3月6日 – )は、日本の殺陣師、俳優、スタントマン、スーツアクター。アクションをこなせる役者集団アーバンアクターズ代表。山口県周南市出身。
一般的な有名人とは違うかもだけど。スーツアクターの方。
— 佐藤 正 (@manngakaki) March 17, 2018
帰ってきたウルトラマンの菊池英一さんは私が中学生の頃にうちに来た事が。
ウルトラマンレオの二家本辰己さんはとある縁でお仕事を見させていただいた。
#生で見たことある有名人 pic.twitter.com/I8lwdvjyzh
#スーツアクターさん達の凄さ伝われ
— 仙台のケンドロス (@LEOL771974) June 17, 2018
【二家本辰己伝説】
・水を張ったセットでも華麗にバク転をキメる
・1・2話の撮影でスーツに水が入り、溺死しかけて、自力でマスクを破壊
・演技が上手くできなくて、某監督からドロップキックされる
・「円谷で1年頑張れたから、他社だと10年頑張れる」と言われる pic.twitter.com/JsorAx8klY
●川口和則さん
撮影当時の画像がありました!(下記ツイートの左の画像)
でも現在の様子は不明です。なるほど、イケメンですね。
さっきのツイートで幻のウルトラマンレオ役だった川口和則氏がイケメンだという声が上がったが、前作ウルトラマンタロウ役の長沢寛氏も負けず劣らず長身のイケメンである。 pic.twitter.com/e6w3CVvUE3
— 68式バス帽子隊長 (@64cd932a07f2465) November 4, 2017
ザ☆ウルトラマン
1979年(昭和54年)4月4日 – 1980年(昭和55年)3月26日放送。全50話(アニメ作品)。
こちらはアニメ作品ですね。スーツアクターさんはいません^^;
ウルトラマン80
1980年(昭和55年)4月2日 – 1981年(昭和56年)3月25日放送。全50話。
スーツアクター:
赤坂順一(第1 – 8・27・28話)、奈良光一(第9・10・12話の一部、29 – 50話)、岩泉芳武(第11話)、福田浩(第12 – 26話)
ウルトラマン80はスーツアクターさんが結構変わっています。
●赤坂順一さん(第1 – 8・27・28話)
大野剣友会に所属していたらしいですね。
「ウルトラマン80のアクションは凄い!」とファンに印象付けたのは、第1~8話で80のスーツアクターを務めた赤坂順一さんの功績が大きい。
— リョーイケ (@Nostalgic_like) February 2, 2020
どの作品においても「序盤で良い印象を与える」のは重要である。赤坂さんのアクションがあったからこそ、「80のアクションは凄い!」と認識されたのだろう。 pic.twitter.com/lLrsQdI1Bf
一番最初のウルトラマン80のスーツアクターだった赤坂順一さんは、あまりのアクションの過酷さに耐え切れず、自分から降板を申し出たらしい。
— 由仁@人生ヤリキレナイ川 (@turbo_dash) June 8, 2014
スカイライダーに、「奈良光一」さんとともに、顔出し登場しています。
●奈良光一さん(第9・10・12話の一部、29 – 50話)
80で奈良光一さんらしき人が出てる場面を集めてみた。左上はウルトラマン大全集2より pic.twitter.com/Qj3fP1okOi
— ばびらん (@babi_musou) May 15, 2014
●岩泉芳武さん(第11話)
残念ながら情報はみあたりませんでした。
●福田浩=福田健次さん(第12 – 26話)
福田 健次(ふくだ けんじ、1960年10月11日 – )は、日本の政治家。本名および旧芸名は福田 浩。かつては、福岡県を拠点にしたローカルタレントとして活動し、アクションを得意とした俳優でもある。福岡県中間市長(1期)。
なんと、市長さんになってました!
ウインスペクター四国ロケ回前編!
— テロテアリーナ (@librabbit_360) September 18, 2018
福岡を主に活躍されてるローカルタレントで現在は福岡県中間市長の福田健次さんが犯人役。
昔はウルトラマン80のスーツアクターも担当されており、次週配信の後編では竜馬との長回しのアクションも披露。#特警ウインスペクター pic.twitter.com/ZokHE5qh98
イカルス役の福田健次さんはウルトラマン80のスーツアクターをしていたこともありました。
— 幻影 (@genei_b) April 20, 2019
現在は福岡県中間市の市長を務めています。#チェンジマン
昭和ウルトラマン スーツアクター 歴代まとめ
ここまで、ウルトラマンのスーツアクターに関する情報を、できるかぎりまとめてみました。
後日、平成ウルトラマンもまとめたいと思います。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。