無印良品がコオロギせんべいを販売するというニュースを受けて、一番気になったこと。
それは、「昆虫って安全なの?」ということ。
どんなに清潔な環境で、清潔なエサをたべさせたとしても、昆虫固有のなにか毒とかウイルスとか体内で生成していそう。
たとえば、クモだって毒をもっているし、、(クモって昆虫じゃないんだっけ)
しかし、昆虫食は世界的には普通にあるようです。
日本でも珍味として高級食材として扱われている地方もあります。
上野のアメ横には昆虫食の自販機もあるそうです。
⇒上野アメ横に昆虫食自販機登場(2020/03/17)
自分が普段食べ慣れていないだけで、ただしく知れば怖くなくなるのかも・・
そんな思いから、この記事を書きました。
少しでも昆虫食への理解と親しみを持っていただけるとうれしいです。
※リンク先以外は画像はありません。安心してご覧ください^^
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昆虫食べる人の危険な事例3つ!昆虫食で死亡、体調不良を起こした事例
まずは怖い話から。
こんなニュースがあるので、「昆虫食って危険なのでは?」という認識になっているように思います。
危険な事例1:ナメクジを食べてオーストラリアの男性死亡
こちらの記事によると、死亡したのはオーストラリアの男性。
パーティーで友人たちとワインを飲んでいるときに、ふざけて生のナメクジを飲み込んだのだそうです。
数日後に足が痛み出し、病院へ。
その後脳のも影響が及び、8年間寝たきりの生活の末、亡くなったのだそうです。
原因はナメクジの寄生虫「広東住血線虫」。
ナメクジは失明などの後遺症が残った事例もあるそうです。
危険な事例2:生きた昆虫を食べて男性死亡 米フロリダ
参照記事:昆虫早食い大会での死亡事故
米フロリダでおこなわれた「生きた昆虫早食い大会」で優勝した男性が、直後に体調の悪さを訴え死亡した事故です。
こちらも生食です。
大会は、コオロギ、ジャイアントミールワーム、スズメガの仲間の幼虫、ゴキブリを食べる部門があったそうです。
死亡した男性は「スズメガの仲間の幼虫」と「ゴキブリ」部門に参加。
ゴキブリ部門で優勝した直後、嘔吐。
病院に搬送されましたが、亡くなったそうです。
ただ、この事件の死因は昆虫の毒や菌が原因ではありませんでした。
胃の内容物が気管に入ってしまったことによる窒息死だったとのことです。
危険な事例3:コガネムシを食べた男性が死亡 ベトナム
参照記事:酒の肴にコガネムシを食べた男性3人が食中毒、2人死亡
ベトナムの男性3人が、揚げたコガネムシを酒の肴にして飲んでいたところ、しばらくして吐血やめまい、下痢などの症状が表れました。
病院に救急搬送されましたが、2名死亡。
コガネムシ自体は昆虫食としてはよく食べられていますし、火も通しているのになぜ死亡してしまったのか・・
揚げ方が足りなかったのか、古いコガネムシだったのか。
原因まで書いていないので怖いですね。
さて、ここまで虫を食べて死亡したニュースを紹介してみました。
最後のコガネムシ以外は「生食」している点にリスクがありそうです。
考えてみれば、普段食べているお肉だって、衛生的に養殖されているけど熱を加えてから食べないと危険ですからね。
虫の大食い大会の場合は、死因は窒息なのでそれすら関係ないですが・・
次は、来るべき食糧難に備えて昆虫食を推進している、国連の情報をみてみます。
昆虫食べる人は危険なのか?国際連合食糧農業機関の情報
国連食糧農業機関は、2003年から昆虫食に関する活動を行っています。
ホームページは英語なのですが、下記の日本語の資料がありました。
http://www.fao.org/3/i3264it/i3264it.pdf
昆虫食は危なくないの?
この問いに対して、こちらの資料では下記のように説明しています。
昆虫が他の食材のように衛生的な環境で扱われる限り、病気
や寄生虫が人間に伝染された事例は知られていません。昆虫
は無脊椎動物なので、甲殻類アレルギーのようなアレルギーを
引き起こす可能性はあります。哺乳動物や鳥に比べ動物原性感
染症を人間や家畜、または野生動物に伝染する可能性は低いと
考えられますが、この分野に関しては更なる調査が必要です。
要約するとこんな感じ。
1.他の食材(現在の魚や肉ってことかな)と同じように、衛生的なエサと環境で育てたものであれば、人間に伝染された事例は報告されていない。
2.甲殻アレルギーの可能性はある。
3.感染症に関しては伝染の可能性は低いが調査が必要。
確かにお肉だってたまに感染症が発生したりしますよね。
それと一緒と考えれば、100%安全なんてことはない。
でも、なんとなーくあの姿が、キタナイモノという印象を強くするのですよねえ。。
昆虫食を安全に食べるための5つのポイント
いくら調べてもまだ、私はこんな印象。
「たんぱく質なら大豆でいいじゃん」
と思ってしまいます。
でも、どうしても昆虫を体内に入れなければならない状況がきたら、どうすればいいのか。
不安だらけなので、いくつかのサイトを参考にまとめてみました。
昆虫食を安全に食べるポイント1: 生で食べない
これは安全性を確保するためには絶対に必要なことです。
もし、森でサバイバルをすることになったとしても、絶対に守らねばなりません。
なぜかというと、下記の懸念点があるからです。
・寄生虫がいる可能性
・昆虫の体内のフン
日本でも長野県や山形県ではイナゴの佃煮を普通に食べています。
でも、野生のものを使うときは数日生きたままカゴの中に入れておいてフンを対外に出してから調理するそうです。
これも、エサを含めて衛生的に管理されているものであればかなり安全性は高そうです。
昆虫食を安全に食べるポイント2:アレルギーには気をつける
昆虫は外骨格。
クモやサソリもそうですね。
エビやカニのアレルギーのある方は避けたほうがよいです。
昆虫食が一般に普及すると、これをネタにおもしろがってゲームなどで企画する人が増えるかもしれません。
罰ゲームなどで、何を食べさせられているか分からないようなものからは逃げください。
最悪、アナフィラキシーショックで死んでしまいます。
もちろん、企画するかたにも認識してほしいですね。
昆虫食を安全に食べるポイント3:すでに食べられているものだけをたべる
火を通しても食べてはいけない昆虫もいます。
タランチュラなどは生きた状態で針から注入しないと毒の作用はないそうですので、火を加えた状態では大丈夫なのだそうです。
(それでもイヤだけどな)
でも。
毒をもった植物を食べている虫たちは、その体内に毒を蓄積しています。
この昆虫はどんなものを食べているのか、どんな生態なのか。
いちいち分かりません。
ではどうすればいいのか?
すでに食べられていて安全性が確認されているものだけを食べる。
それしかないそうです。
未知のものには手を出さない。
ほかの食べ物も同じですよね。
昆虫食を安全に食べるポイント4:衛生的に管理されているものを食べる
私はもうこれしかないと思うのです。
やはりどうしても、信用できないですもん。。
もし何かあって死んでも補償してもらえそうだし。
その点、無印良品がコオロギせんべいに参入したというのは、本当に意義のあることだと思います。
イナゴやハチノコは、以前から日本でも食べられてきました。
なので、今までの実績があるから信用できるかもしれません。
でもそれ以外は食べるたびに心臓バクバクになりそう。
昆虫食を安全に食べるポイント5:形態が無理なら粉末のものを選ぶ
上でも言ったのですが、形態がダメでその都度緊張してたらココロによくないですよね。
その場合は、食べないという選択肢が一番。
昆虫に「キミの見た目を改善したまえ」というわけにもいかん。
その点「粉末で見た目をわからなくする」というのは、形態のデメリットを見事に解決してくれます。
無印のコオロギせんべいはその点、とっかかりとしてはぴったり。
大企業が企画しているという安心感もあり。
昆虫食べる人の危険な事例3つ!寄生虫などのデメリットも。安全ポイント5つ まとめ
昆虫は、エビやオキアミや磯ガニとあんまり変わらないのですよね。
安全性はなんとなくわかりました。
でも、どうしてもダメなものがありまして。
わたくし、そもそもクモが大嫌いで、実はカニがダメなんですよ。。
でも、イナゴは大丈夫。
たぶん、子供のころに食べているから。
生活様式と大きくかかわっているのだと思います。
みなさん、どう感じましたか?
最後までお読みいただいてありがとうございました。