70歳就業法案 閣議決定 企業に就業機会確保の努力義務 懸念と怒りの声

70歳就業法案閣議決定 時事

※2020/03/19追記
(改正法案は3月19日、衆院本会議で賛成多数となり、可決されました。
参院に送付後、今国会での成立を目指し、2021年4月から実施予定。 )

70歳就業法案が閣議決定されました。

希望する人が70歳まで働き続けられるよう、企業の就業機会確保を努力義務とするものです。

いままでの雇用の形態に加えて、フリーランスへの業務委託なども選択肢になります。

2021年の4月から実施の予定です。

このニュースを受けて、ネットでは多くの意見が飛び交っています。

ではまず、70歳就業法案の閣議決定 企業に努力義務のニュースからみていきましょう。

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70歳就業法案 企業に努力義務 その内容は?

70歳就業法案を閣議決定 企業に努力義務
2/4(火) 8:48配信時事通信

 政府は4日、企業に対し、従業員の70歳までの就業確保に努めるよう求める高年齢者雇用安定法などの改正案を閣議決定した。

 少子高齢化が進む中、働く意欲と能力のある高齢者の労働参加を促し、社会保障の支え手拡大を図る。今通常国会で成立すれば2021年4月から施行される。

 政府は企業の選択肢として、65歳までで義務化している定年の廃止や延長、雇用継続のほか、起業や社会貢献活動の支援など、自社で雇う以外の対応も容認する。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200204-00000032-jij-pol

ポイントは下記のとおり。

出典:共同通信 2/4(火)


そもそもこの話、2019年の5月に出ていました。

高齢者就業、来年法改正へ=70歳まで、企業に努力義務-政府
2019年05月15日19時16分

 政府は15日の未来投資会議(議長・安倍晋三首相)で、高齢者の就業拡大に向けた方針を示した。70歳までの雇用確保のため、企業に対して継続雇用や起業支援などの選択肢を提示。努力義務として実施を求める。来年の通常国会に高年齢者雇用安定法の改正案を提出し、成立を目指す。
 65歳までの雇用確保では既に、定年の廃止や延長、継続雇用のいずれかを企業に義務付けている。70歳では自社による雇用に加え、他社への再就職やフリーランス契約への資金提供など、高齢者の特性や健康状態に応じた選択肢を用意した。
 安倍首相は「元気で意欲がある高齢者の方々に、経験や知恵を社会で発揮していただく」と強調した。
 


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70歳就業法案 企業に努力義務に懸念と怒りのネットの声

Yahoo!ニュースのコメントから、意見を拾ってみました。

もうすぐその対象となると思われる、もしくは、自分がその立場になったら、という意見がこちら↓。

60歳すぎて、給料は減らされ、社会保険や税金を払い、さらに受け取る年金は減らされるとなると、年金でひっそり暮らしたほうがいいわーという意見が多いようです。

理解できない!!
日本はこんな恐ろしい国やったん!!
お年寄りに個人差あるし70歳して働け働けって思えてくる!ゆっくり過ごして欲しいどころか!税金むしり取り
足りねぇなら働けかぁ!?恐ろしい!酷い

そんなことしなくていいよー。
年を取ってまで働きたくない。
政治家は年を取っても好きにやってるからいいけど、一般人は給料も下がるし、体は言うことをきかなくなるし、キツいだけ。
老後はのんびり暮らさせてください。
こうやって年寄りを働かせて、年金を少しでも支払いたくないのが見え見え。
年金がないのはわかるけど、もっと子供を増やす対策を考えるべき。
子ども手当の充実、学費も大学まで無償、もっと思い切ったことをやらないと子供は増えない。

努力義務であって、強制権ないから・・・・・
それに、70歳まで就業可能だけど、
同じ仕事で、給料7割減なら、
勤める意味がない。
年金もらって家にいたほうがいいね。

税金の無駄を見直ししろ、と、思う。
70まで働きたい人が働けば良い。が、現場には体力か追いつかない嘱託社員が多数いる。
年金制度が先行き無いから、雇用延長って一流大学出てる議員さんの発想はそんなもんなの?先にも書いた税金の無駄、先ず生活保護費を徹底的に調査しろ。

70歳まで、現役世代の給料の3割しか減できないとか、
ここまで言い及ばないとダメだね。
7割減らされ、社会保障負担があるなら、
働かない方がいい。

ただでさえ仕事をする為のような生活してるのに70歳迄は無理。職種や業務内容によって違うだろうけどね。
70歳までというなら、労働者の仕事による負担は減らすべきです。


おそらく比較的若い世代のかたの意見はこちら↓。

70歳まで働くひとがいることに対する若い世代の言い分ももっともですね。

ケガをされたら困るし、人によってはすぐに疲れるだろうし、口うるさいし・・^^;

受け入れる側も困惑しているようです。

健康な70才って難しいと思う。
あきらかにできる仕事内容が限られてくるし、65過ぎたあたりから仕事を用意する会社側も大変だと思う。

元気な人でも、瞬発力や判断力は本人ですら気付かないレベルで落ちてますよ。高齢ドライバー問題然り。そういう事に考慮した仕事を任せるなら良いけれど、そういう基準すら示さず丸投げじゃ、高齢ドライバーみたいな事故が増えるだけ

弊社は定年を迎えた社員の再雇用に意欲的です。
70歳近い社員もおりますが、記憶力・判断力・応用力・仕事への意欲が著しく欠けつつある人も少なくなく、正直言ってフォローにまわる現役社員へのストレスが半端ないです。終身雇用世代なので、会社に甘えてる部分もあるようですが。

60過ぎると新しい仕事はもちろんやりたがらない(できない)し、パソコンの前では目が痛い腰が痛いしか言わない人のなんと多いことか。
尻拭いをするのはいつだって若手社員。70までいられたらと思うと正直ゾッとするよ。自分自身も70までなんか働きたくないしね

そもそもそんなに仕事がない。定年延長どころか、役職定年延長されてる人もいっぱいいるけど、妙なポストが増えるだけ。生産性は落ちる一方。採用は若手をどんどん増やしているから、経験の少ない人たちと、頭の回転が鈍く手が動かない高齢者たちに偏った会社は、どうやって実務をまわすのか。間にいる世代たちに負担がかかって、昇格機会は少なくなる一方。就職氷河期世代の支援とどうやってバランスを取るんだろう。
いずれにしても、ITをはじめ頭を使うような仕事で高齢者の高夜を延長させるのはダメだ。

動けないのに口だけ達者な高齢者をいつまでも残されてもな・・・
高齢者の方だけで働く企業みたいなのができないのかな。軽作業とか変に負担にならないような仕事で。


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70歳就業法案 閣議決定 企業に努力義務 まとめ

結局のところ、年金制度の破たんのしわ寄せを若い世代に頼ることが現実的でなくなったので、高齢者にも働いてもらう、という話にみえますね。

高齢者の起業も想定しているようですが、今までサラリーマンだった人にとって起業は新しいことだらけです。

意欲のあるかたもいらっしゃると思いますが、一部にすぎないでしょう。

これまで一生懸命働いたのだから、あとはのんびり旅行でも・・という人も多いはず。(ワタシもこちらのタイプ)

若い世代の働き方の自由度を上げつつ、みんなが進学して就職して・・という、カタにはまった学校教育も見直す必要があると思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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